毛皮は、コート、バッグ、絨毯など、様々な物に使われています。
この記事では、毛皮の生産の実態を書きます。
毛皮を購入される方は、しっかりご覧ください。
毛皮は副産物ではない
毛皮は副産物しかないと思い込んでいる人が多いようですが、
毛皮のためだけに繁殖させられ、飼育され、殺される命は数多くあります。
以下は、リトアニアの毛皮農場の映像です。
この農場では、ミンクが毛皮のためだけに繁殖され、飼育され、殺されています。
ミンクたちは生まれたその日から、非常に汚く狭いケージで飼育され、
ゴミのような臭い餌を与えられています。
ケージの下は糞尿の山、糞尿のプールが出来上がる劣悪な環境です。
ケージに閉じ込められたミンクたちは、劣悪な環境にストレスが溜まり、
そのストレスは、仲間を攻撃するという行為に発展します。
このような農場が、怪我をしたミンクの治療を行うはずもなく、
日を経つごとに症状は重くなっていきます。
そして 長く苦しんだ後、最後には死亡します。
以下は、その遺体を他のミンクが食べている様子です。
生きたまま食われるミンクもいます。
劣悪な環境がミンクたちを狂わせているのです。
リトアニアは毛皮農場の禁止を決定しており、2027年から施行されます。
しかし、リトアニアのこの映像は、毛皮の生産がどれだけ狂ったものかを示す映像として残していくべきでしょう。
モンスターフォックス
以下は、フィンランドの毛皮農場の映像です。
これは何の動物か分かりますか?
これはキツネです。
こちらは通常のキツネ。
農場のキツネが凄まじく太らされているのが分かると思います。
野生では3kg~5kgしかない体重が、
このフィンランドの農場のキツネたちは 平均体重19.4kgもあり、モンスターフォックスと呼ばれています。
少しでも表面積を広くして、少しでも多くの毛皮を取って、少しでも多くの利益を得ようと、
キツネを意図的に肥満にさせているのです。
肥満にさせられた影響で、皮膚が垂れ下がり、目の感染症にかかりやすくなります。
フィンランドの農場でも、毛皮のためだけにキツネは繁殖させられ、狭い場所で飼育され、殺されます。
監禁によって精神を病み、
異常行動、常同行動、共食いなどの精神異常による行動が観察されました。
不衛生なため、様々な感染症にかかります。
フィンランドは、今後も毛皮の生産を続けていくようです。
ミンクを大量虐殺する国
デンマークは、日本人にとって福祉の優れた良い国というイメージがあるのでしょうが、
デンマークはミンク大虐殺国です。
以下は、デンマークで毛皮農場の映像です。
デンマークは世界で有数の毛皮供給国です。
この農場は撮影を許可した数少ない農場ですが、
それでもミンクは不衛生で、狭いケージの中に閉じ込められています。
職員は、繁殖用のミンクを選び、4月に出産させます。
そして、ミンクの赤ちゃんは、狭いケージの中で7か月間過ごします。
そして11月になると、毛皮用のミンクがケージから引っ張り出され、
二酸化炭素ガスで窒息させられ、殺されます。
ガス室の中で、ミンクは苦しみから逃れようと、飛び跳ねたり、引っ掻いたり、逃げようとします。
やがて体は痙攣を始め、ゆっくりと窒息していきます。
撮影許可を取れた農場ですらこの有様です。
ほとんどの農場が許可を取れなかったそうですが、つまりは大半は上記の農場以上に劣悪であり、それがスタンダードだということです。
これが世界最大毛皮供給国の1つデンマークの実態です。
デンマークは、2020年に新型コロナウイルスの変異型がミンクの飼育農場で発見され、
デンマーク国内で飼育されているミンクを全て殺処分すると発表しました。
100万匹単位でミンクが殺されて穴に埋められました。
最終的には約1700万匹のミンクが虐殺される予定でしたが、
その後、感染が確認されていない農場にまでミンクの殺処分を命じる法的権限が政府にはないことが判明したため、殺処分命令は感染が確認された飼育場から半径7.8キロ圏内のみとなりました。
しかし、よく考えてみてください。
ウイルスが発生しようとしなかろうと、日常的にミンクは大量虐殺されています。
1700万匹が殺処分予定だったということは、そもそも毎年ミンクが1700万匹殺されているということです。
ミンクにとってみれば、毛皮のために殺されようと、コロナのために殺されようと全く同じことです。
デンマークは、この反省を生かすことなく、2023年1月から毛皮の生産の再開を認めました。
結局、ミンクの大虐殺は今後もずっと起こり続けているということです。
デンマークは福祉の優れた良い国というイメージがあるのでしょうが、こと動物に関してはこんなものです。
生きたまま皮膚をはがす国
中国も毛皮の供給を行っています。
中国といえば、人間に対する倫理観すら持ち合わせていないイメージをお持ちの方も多いでしょう(もちろん個人単位では良い人もいますが)。
以下は、中国の毛皮農場の実態です。
キツネやタヌキを、狭いケージにぎゅうぎゅう詰めで飼育しています。
ケージは不衛生で、ホコリや毛だらけです。
体に虫が付着している動物達もいます。
エサや水が入っていなかったり、エサや水の容器がとても汚く、ハエがたかっていたりします。
狭い場所で拘束され、本能を満たせず、精神を病み、常同行動を繰り返します。
病気になっても治療してもらえるわけがなく、放置され、死んでいきます。
ヨーロッパですらひどい有様なのですから、中国はもはや当然ともいえるでしょう。
中国がより残虐と言えるのは、中国の毛皮農場では、生きたまま毛皮をひきはがしている農場があるということです。
頭を殴られ、手と足を切られ、生きたまま皮膚ごとはがされます。
即死ではなく、その後5分~10分生き続けたのちに絶命する子もいます。
信じられない人も多いでしょうが、証拠映像は数多く残っています。
毛皮は副産物だとか、あますことなくいただくとか、毛皮がオシャレだとか、ファッションだとか、今後も買うという人は、
以下の生きたまま毛皮を剝がされる4つの映像をしっかりご覧ください。
③半殺しの状態で何度も首や顔を踏みつけ、血を吐くまで苦しめる
以下は、皮膚をはがされた後も死にきれず、苦しんだり、立ち歩いてたりしている動物達の動画です。
③なんの種類かもわからないほど、無残に皮膚を引き離された動物達
もちろん気絶処理を行ってから、あるいは殺してから、皮膚を剥ぐ農場もありますが、
こちらもかなり悲惨です。
まずは、殴ったり、叩きつける方法。
暴力を受けた後も、すぐには死にきれず、
ピクピクと体を動かすタヌキや、鼻血を流しながら目を開き意識がハッキリしたタヌキもいます。
次に、感電させる方法。
口に鉄棒を無理やりくわえさせ、もう一本の鉄棒をお尻に突き刺し、感電させます。
筋肉が収縮し、心臓発作と同じ状況になり同時に呼吸麻痺に陥り死亡します。
しかし、非常に仕事が雑な連中なので、
気絶しておらず、完全に意識を保ったまま皮をはがれた動物達も数多く確認されています。
毛皮が完全に剥がされた後も、呼吸、心臓の鼓動、体の動きや瞬きが5~10分続いたケースもありました。
気絶したと思われた動物も、毛皮を剥ぐプロセスの途中で意識を取り戻し、もがき始めることが何度もありました。
その時は、業者は、またその動物が動かなくなるまで、ナイフの柄などを使って頭部を何度も殴ります。
動物の頭や首の上に乗り、窒息させようとする業者もいました。
以下は、中国で確認された毛皮のために殺された動物の死体が山積みにされたものです。
毛皮産業自体が狂った産業ではありますが、中でも残虐性がずば抜けているのが中国という国です。
罠が足に食い込み、長時間放置され、殺される野生動物
野生動物を罠にかけて捕らえ、毛皮を取ることもあります。
罠は、トラバサミやくくり罠が使われますが、
特にトラバサミは、鋭い歯が手足をはさみ、肉にまで食い込む非常に残酷な罠です。
罠にかかった動物たちは逃げようとあがきますが、ほとんど逃げられません。
歯が食い込んだ状態のまま、動物たちは長時間放置されます。
その間に衰弱して死に至ったり、罠を確認に来たハンターによって踏み殺されたり、殴り殺されます。
以下は、罠にかかったコヨーテが、ハンターに銃で打たれ、殺される映像です。
罠にかかった動物が、何とか逃げようと自分の手足を食いちぎることもあります。
自分の手足を自分で切断することを想像してみてください。
以下は、その場からは逃れられたものの、罠が足から取れず、罠を引きずったまま歩く動物の映像です。
このような状態では野生化では生きていけないでしょう。
アザラシを虐殺する国
水族館などで人気のアザラシも毛皮にされています。
カナダでは、毛皮、肉、性器を奪い取るために、アザラシ猟が行われ、
銃で撃たれる、殴られるなどして、毎年40万頭のアザラシが殺されています。
子どもの毛皮の方がより価値が高いとされており、殺されるうちの98%が生後三か月以下の子どもです。
こちらが、実際にアザラシが殺されるところを映した動画です。
棍棒のようなもので、殴られるアザラシ。
同様に、切り刻まれても死にきれず、ジタバタもがくアザラシ。
銃で撃たれ、傷を負いながら、懸命に氷山の隙間に逃げ込むアザラシ。
まだ意識のあるアザラシをフックに引っ掛けて引きずったり、
意識のある状態で皮を剥がされるなど、残酷な方法で殺されることもあります。
42%のアザラシが意識がある状態で殺されていることも分かっています。
このような残虐な方法で取られたのが、カナダのアザラシ猟であり、アザラシの毛皮なのです。
犬や猫も毛皮にされている
ミンク、ウサギ、タヌキ、キツネ、コヨーテなどが毛皮にされていますが、多くの人が好きであろう犬や猫も毛皮にされています。
中国やベトナムのような犬猫を食べる国では、犬猫の毛皮が流通していても特におかしくはないでしょう。
そして、日本でもタグをごまかして犬猫の毛皮が流通しているという話があります。
毛皮は、脱色・染色をすれば、元が何の動物なのかはほぼ判別不可能になります。
猫の毛皮とウサギの毛皮では、脱色・染色をすれば、手触りですら見分けがつかないようです。
犬の毛皮も、タヌキの毛皮に近いものがあるようです。
業者は利益のことしか頭にありませんから、見分けのつかない動物種を偽る事など平気でやるでしょう。
そして、素人の消費者が、犬猫の毛皮を、別の動物の毛皮と偽られても見抜く術などありません。
需要を減らし輸入禁止にしなければ意味がない
毛皮は副産物ではないこと、毛皮の生産が悲惨であることをご理解いただけたと思います。
質の良い毛皮を、大量に、安く、いつでも、どこでも手に入れたい、という需要に応えるために、生産者は、動物達を虐殺し続けています。
「虐待は反対! でも安くしてほしいし、いつでも手に入るようにしてほしい。」
そんなことはありえません。
毛皮を買う以上は、「動物達から暴力的に奪ってください。」と、誰かに頼んでいるのと同じことです。
日本の毛皮は輸入されたもの
日本に毛皮農場はありませんので、日本にある毛皮はすべて輸入されたものです。
輸入量は減少してきたものの、いまだ約49万頭以上もの動物たちが、日本人が着飾る毛皮のために犠牲になっています。
世界では毛皮は廃止の方向へ向かっていますが、日本は毛皮産業を振興するべく、毛皮産業の事業者に補助金を出しています。
ヨーロッパは廃止に向かっているが・・・
ヨーロッパの人たちは動物に優しいと思っているかもしれませんが、すでに紹介した通り、ヨーロッパは毛皮生産大国がかなり多いです。
2018年時点では、毛皮の供給国は以下。
上の表に載っている、オランダやリトアニアについてはすでに毛皮農場が禁止になることが決まっており、ポーランドも廃止に向けた動きが進んでいるそうです。
しかし、生産禁止になる国が増えても、需要があれば、輸入量が増えるだけで、動物の犠牲は減ることはありません。
需要が据え置きであれば、ご覧いただいたデンマークや中国の毛皮はより売れるようになるでしょう。
ロシアも毛皮大国ですが、ロシアは映像が流出していないだけで実態は全く同じでしょう。
犬猫の動物虐待を禁止する法律すらない中国が、この先、毛皮農場を禁止するなど到底考えられません。
仮に中国以外が禁止になったとしても、需要が据え置きなら中国の毛皮農場がその分儲かるだけです。
生産禁止になる国が増えるのはもちろん一歩前進ではあるのですが、需要をなくすか、輸入禁止を進めないと本質的には意味がありません。
皆さんが毛皮を購入する限り、毛皮反対の意思を示さない限り、この暴力産業はなくなることはありません。
毛皮など生きていく上で、全く必要ありません。
購入しないようにしてください。
ファーコートなどの露骨な毛皮使用品以外にも、
バッグや小物などに一部分だけつけられていることもあります。
そういった物にも注意を払ってください。
特に猫を飼われている方は、猫のおもちゃには毛皮がついていることが多いので注意しましょう。
また 毛皮反対と言っている人にも、革製品を購入している人をよく見かけます。
毛皮も革も、どちらも動物の皮であり、どちらも残酷です。
革製品も買わないようにしてください。